タイヤの使用年数は一般的に3年から5年と言われていますが、日常点検でタイヤのヒビが目立ったり溝が少なくなってきていると、
「そろそろ交換した方がいいのかな?」
「交換する場合はどんなタイヤを選べば良いのか?」
など、実際に交換するタイミングやタイヤ選びをどう判断すれば良いのか気になる方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回はタイヤ交換を日々行なっている私たちが、プロとして解説したいと思います。さらに、実際のお客様の事例を紹介しながらタイヤ選びのポイントもご紹介します。
タイヤ交換のタイミング
タイヤの使用年数は一般的に3年から5年、走行距離の目安は3万キロとされていますが、実際には走行や環境などによってタイヤの状態は異なるので一概に年数や距離だけでは判断できません。それなので日頃から空気圧点検とともにタイヤの状態も把握しておくと良いでしょう。
以前のブログでタイヤの見方を記載しているので、そちらを参考にしていただけると幸いです。
とは言え、車の知識がないとタイヤの状態を把握することも決して簡単なことではないのも事実です。それなので、体感的にはなってしまいますが、運転していて
「以前より雨の日や路面が濡れている時に滑るようになった。」
「ブレーキの効きが弱い感じがする」
「音(ロードノイズ)がうるさくなった。」
などと感じた場合は交換を検討する時期かもしれないので、一度プロに相談して見ましょう。
タイヤ選びのポイント
実際にタイヤ交換を検討した場合、最近ではインターネットで調べるのが主流になってきました。現在は様々なショッピングサイトでタイヤの購入ができますし、取扱メーカーも多種多様です。でも、ショッピングサイトで選ぶのって意外と難しかったりします。なぜなら、タイヤ交換はそんなに頻繁に行うものでもないですし、購入ページにはセールストークのような言葉が書かれていることが多いので、どれを選んでいいのか迷ってしまいます。
それなので、タイヤを選ぶ際には以下のポイントに注意すると良いでしょう。
1.車種や用途に合ったタイヤを選ぶ
ミニバンやSUVなどの大型車には、耐久性や安定性に優れたタイヤがおすすめです。一方、軽自動車や普通車には燃費や走行音を重視したタイヤを選ぶと良いでしょう。

2.性能や耐久性を比較する
タイヤといってもかなり幅広く種類があり、タイヤによって性能や耐久性は異なります。やはり値段が上がれば性能は良くなりますが必ずしも高価なものが適してるとは言えないので、ご自身の車の使い方や乗り方を考慮して費用対効果に適した性能を選びましょう。また、長期間使用する場合は品質を重視した選択がおすすめです。

3.ブランドやメーカーの信頼性を確認する
タイヤのブランドやメーカーによって品質や特長が異なります。各タイヤメーカーのホームページなどを見て、信頼性の高いブランドを選ぶことで、安心して長期間使用することができます。
事例紹介
以下は、実際のお客様の事例です。
※当社では主にヨコハマタイヤを取り扱っているので、ヨコハマタイヤでの事例となります。
Aさん
5人家族でミニバンを使用しているAさん。
金額を抑えたいとのことでしたが、大きな修理費がかかるまではまだまだ車を乗り続ける予定とのこと、そして、車の使い方としては、子供の習い事の送り迎えや旅行にも使用するとのことでしたので、ミニバン専用タイヤをご提案しました。( タイヤ銘柄: Blue Erath RV03)
背の高い車はカーブの際に大きな負担がかかるので、タイヤの外側が摩耗しやすい傾向があります。普通車用のタイヤでは偏摩耗(片減り)を起こして交換サイクルが早まる可能性が高いので、外側の摩耗などから消耗を抑えて、長持ちさせるような特徴をもち、安定性と耐久性に優れたミニバン専用のタイヤをお選びになりました。
Bさん
仕事で軽自動車を使用して毎日高速道路を走るBさん。
燃費を良くしたいというご要望があったの で、低燃費に特化したタイヤをご提案し ました。(タイヤ銘柄: Blue Erath AE-01)
金額的にはもう一段安価なものもありましたが、燃費が良くなった分でその費用差を回収できるとタイヤメーカーからもお墨付きでしたので決め手となりました。
最近よく見かけるようになった背の高いワゴン型の軽自動車(軽ハイトワゴン)であればミニバン専用のタイヤと同じような性能のタイヤ( Blue Erath RV03CK)の方が良かったと思いますが、Bさんの軽自動車は背が高いタイプではなかったのでコンパクトカー向けのタイヤをご提案させていただきました。
Cさん
ご年配のご夫婦で輸入車SUVを使用するCさん。
快適に乗りたいとのことでしたので、はじめは走行音を抑え、静粛性に優れた タイヤのご提案をしましたが、ロードインデックスの確認をすると適合していないことが分かったため、別のタイヤに変更しました。(タイヤ銘柄:ADVAN Sport V107)
ボディが頑丈で重量が大きい車などではこのようなことがあるので注意が必要です。
※ロードインデックスとは規定の条件下で、そのタイヤに付加することが許される最大の質量を表す指数です。 要は、車の重さに耐えられるほどの空気圧を入れられる強さじゃないとダメだよってことです。
今回は3つの事例を、当社が主に取り扱っているヨコハマタイヤの商品でご紹介させていただきました。
ショッピングサイトでは有名国産ブランドからあまり聞きなれない海外ブランドまで幅広く目にすることだと思います。そして驚くことに金額が半額以上安いことも多々あります 。怪しいですよね?すぐにダメになるんじゃないのと不安になりますよね?
しかし、日本に入ってくる海外製タイヤは厳しい検査基準に適合しないと販売できないので一定の安心感はあります。 個人的な感想としては品質は問題ないけど性能で劣っているなというのが使用してみての感想で す。静粛性・剛性感での違いと言ったところでしょうか。
もう一つ、タイヤの購入場所としてはフリマアプリなどを利用した個人売買も挙げられます。
こちらは価格設定も売主が決められるので、値下げ交渉なども含めて安価にタイヤを購入できるといったメリットがありますが、保管状態に問題がある場合もあるので、安く買っても痛い目に遭うことがないように、保管場所やゴムの状態など購入前に確認しましょう。 溝が残っていても古いタイヤだとゴムが劣化していて寿命としては短くなってしまう可能性があります。