悲しい気持ちになる事故は突然やってきます。
家族で楽しく出かけていたのに、突然「エンジンがかからない」「パンクした」「後ろから追突された」など、運転していると予期せぬ事態に見舞われてしまうケースがあります。そんな予期せぬ事態の中から今回は車の下回り関連についてお伝えさせていただきます。
コインパーキングに駐車してフラップ板が下がる前に動いてしまったり、縁石に乗り上げてしまった、などで「ドンッ!」という音がした経験はありませんか?こういったケースの場合、車の下を覗き込んでみるものの、車の知識がない限り何がどうなっているのかわかりづらかったり、「外観的にはどうにもなってなさそうだけど結構な衝撃だったから心配だな」という不安が生じるのではないでしょうか?
車の下回りには重要な部品が意外にも剥き出しで配置されているので、このような場合は安全のため、車をリフトアップできるショップやガソリンスタンドなどで整備士やメカニックアドバイザーにしっかり点検してもらうことをおすすめします。
整備士やメカニックアドバイザーがどの辺りを重点的に確認するのかご紹介いたします。
下回り構成部品
マフラー
エンジンからの排気ガスを浄化して外に放出する部品です。
穴が空いていると排気漏れが起こりエンジン本来の力を発揮できなくなりますし、排気音を小さくする役目もあるので音が大きくなり騒音に繋がります。また、傷があると錆びの原因にもなります。
フレーム
ボデー(車体)の枠組みの部分です。
硬い材質で作られているのでダメージは少ないですが、ドア周りで歪んだりしていると開閉に問題が出る場合もあります。
ホース類
ゴムやアルミなどで作られていて、内部にオイルや水が入っているので亀裂や損傷があると危険なので要交換です。
エンジン下部
エンジンの下部にはオイルを溜めているオイルパンがあるので、オイル漏れが起きていないかを確認します。
トランスミッション(変速機)
こちらも下部にはオイルパンがあるので凹みやオイル漏れを確認します。
ラジエーター
高温になったエンジンを冷却するための冷却水が入っている部品で、プラスチックなどで作られており、他の金属部分に比べ損傷しやすい部品です。
ぶつけた後に亀裂などが入り気づかぬうちに冷却水が漏れてしまうことによりオーバーヒートの原因になってしまいます。
以上のような部分に問題がないか確認します。また、一緒に足回り部分も損傷や異音等がないかも確認します。
ご自身で行う簡易的な点検方法としては、下回りからオイルや水が漏れて駐車場に溜まっていないかぶつけた次の日に確認しておくと最低限の安心は得られるかと思います。
ガソリンスタンドに従事していると、お客様から「下回りが心配だから見てほしい」といったケースは珍しいことではないので、もし万が一下回りを「ぶつけてしまった」、「擦ってしまった」などのことががあった場合は、お気軽にお声かけください!
また、下回りの錆や傷などから守る防錆コーティングも行っておりますのでご興味があればご相談ください。
アンダーコート
錆から下回りを守るアンダーコート(防錆コーティング) 密着性の高いWAX被膜により、1年〜2年防錆効果を持続 過酷な環境でも、ひび割れや剥がれを起こさない柔軟性 すでに錆びている場合でも、その上から施工でき、錆の進行を遅 […]